令和8年1月に、群馬の山でレアアースを大量に含む鉱石を発見!という記事がヤフーニュースに載り、ネット上がにぎわいました。
場所は桐生市の上菱、茂倉沢(もぐらざわ)鉱山という旧マンガン鉱山跡で、明治時代から昭和の戦後にかけて(特に大正〜昭和初期)、マンガン鉱石の採掘が行われていた場所です。
私も幼いころに山歩きが好きな祖父について行った時、「あれがマンガン山だよ」と教わったことを覚えています。マンガン以外にバナジウムを含む希少鉱物(長島石、鈴木石など)が産出されることでも知られおり、マニアのちょっとした鉱物の採集スポットになっていました。
但し、体力に自信のない方や熊が不安の方は現場に行こうと思わないほうが良いかもしれません。
発見された鉱石は少量のため、直ちにレアアース問題の解決にはなりませんが、マンガンやバナジウムなどを産出する場所であることもあり、かつてこの地域が海底にあり、プレートの境界に近いところでレアアースを含む泥が堆積していた可能性が高いのです。
そのため、この付近から多量のレアアースの鉱脈が存在する可能性が示唆されています。
仮に将来レアアースが産出されるようになった場合、日本にとって大変希望が持てる話となる反面、地域の環境への負荷が懸念材料となりますが、次の3つの理由により今回のケースでは今のところあまり心配しなくても良さそうです。
まず最初に今回発見された鉱物にはほとんど放射性元素が含まれていないことです。
2つ目の理由としては地元桐生の水道水は更に上流から取水していることです。
更に3つ目は日本の環境基準は厳しいことなどがあげられます。
いずれにしましても、将来大きな鉱脈が発見されて、商用ベースに乗ってからの話ですので、まだ夢の話と言って良いと思います。